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2015年01月11日

有益な環境側面という誤解

ISO14001では環境側面の特定、著しい環境側面の
決定プロセスの確立、実施、維持を要求しています。

環境側面は「環境影響の原因系」のことですが、
原因系に対する「管理策」を「有益な環境側面」と
称し、特定しているケースがあるのが気になります。

そもそも、有害な環境影響を及ぼす「環境側面」が
存在するから、「管理策」が設定された筈です。

「環境側面」があって、それに対応する「管理策」が
あるのですから「管理策」それ自体は「環境側面」では
ないでしょう。

実際、有益な環境側面と称されている内容の多くは、
目標管理(4.3.3)運用管理(4.4.6)項目を再掲し
たものです。

因みに、ISO14001の附属書A3.1項に記述された
「有害か有益かを問わず」は、環境側面ではなく、
環境影響を指しています。

この部分が審査で誤解を生み「有益な環境側面」と
の根拠とされているケースもあるようです。

「環境側面」と「管理策」の関係性をシンプルに整理
すると、本来のリスクが見えて来るかも知れません。

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