ブログ

最新情報
2011年06月14日

ISO付加価値審査

顧問契約を頂いている企業様のISO審査に立会いを
させて頂く場面の中で、特に最近、感じることが
あります。

事前に審査先のマニュアルも読まずに、いきなり
実地審査に来られる審査機関があります。
このこと自体は否定いたしませんが、特にこのよう
な審査機関では審査員のレベル、審査ストーリーの
立て方に大きなバラツキがあると感じております。

端的に申し上げますと、マネジメントシステムの
客観的事実の収集よりも、感覚的、直感的な判断で
システムの評論をする方が多いと言えます。

組織が提示したマニュアルを、その場でパラパラと
めくり、いきなり「マニュアルが重い」とか、
「この記述は不要」といった評論をされる。

“評論”と“審査”とは、全く異質なものですが、区別
されていない。

少なくとも、被審査組織に自分の価値観を押付ける
ような評論家型、自己満足型の審査は、あってはな
らないものです。

付加価値審査という言葉がありますが、“評論”から
付加価値が生まれることは無く
徹底した客観的事実の収集、ヒアリングにより、
マネジメントシステム上のリスクと機会を検出する
ことが、真の付加価値審査であると考えます。

私自身も、審査員の立場でお客様に訪問させて頂く
際には、しっかり自覚しなければならないと
自身に言い聞かせています。

COPYRIGHT © YUZAWA ISO consulting Office ALL RIGHTS RESERVED.