新年明けましておめでとうございます。
さて、1月3日付の地方紙の社会欄の記事によれば、
共同通信社が主要111社を対象にアンケートを実施
した結果では、全体の87%に当たる97社が、
2015年の景気を拡大すると予想し、後退を見込んだ
企業はゼロであったとのことです。
しかし、円安等による原材料費の高騰を、販売価格に
上乗せ出来ていない企業は30社に上り、また半数の
企業が売上高に占める海外事業の比率を増やすとし、
一部の製造業に国内回帰の動きはあるものの、円安が
進んでも、企業が国際化を図る姿勢に変化がないこと
等が明らかになったとのことです。
ISO/DIS 9001:2014の9.3(マネジメントレビュー)
では、レビューにおいて考慮すべき項目に以下を含め
ています。
・戦略的な方向性を含めた品質マネジメントシステム
に関連する外部及び内部の課題の変化
・効果的な品質マネジメントシステムの維持のために
必要な資源の妥当性
「レビュー」とは設定された目標を達成するための、
オブジェクト(実体)の適切性、妥当性又は有効性の
確定(ISO9000:2015,3.13.1.1)
小事務所は、引き続き、管理責任者、事務局支援、
内部監査代行等のサービスを、リーズナブルに提供する
ことによって、自らの使命を果たして参る所存です。
ご興味がございましたら、お気軽にメールフォームから
お問合せ下さい。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
BCP(事業継続計画)については、災害時に対する
備え、つまり「防災計画」のことであるという思い込み
や誤解が多いことが気になります。
「防災」対策としての、職場の安全確保、適切な場所
への避難、安否確認、防災用具の準備、訓練の実施等
はもちろん大切ですが、
BCPは「事業の継続」、つまりリスクが具現化した
後も重要業務を再開し継続していけるように計画を
することです。
BCPを作成する際は、事業インパクト分析(BIA)に
より以下の事柄を明確にすることが期待されます。
・事業を支える業務の洗い出し
・業務の中断による事業への影響
・重要な活動に関連する依存関係
・業務を復旧させる優先順位の決定
・目標復旧時間・目標復旧レベルの設定
・各業務の再開に必要な経営資源
上記に「目標復旧時間・目標復旧レベルの設定」が
あるのは、BCPでは「時間」が重要であり、適当な時間
内に事業を再開できないなら、再開できるか否かは
もはや、問題ではなくなるからです。
想定されるリスクについては、地震や風水害などの
自然災害に特化するのではなく、平常時における
リスクとして通信ネットワークの切断、重要設備の
操作ミス、コンピューターウイルス/ワーム感染、
熟練社員の退社、供給者の事業中断等による調達不能
の状況等々を含めて検討をされることをお勧め致し
ます。